タクシー運転手を辞めたい!ブラック業界?その後のキャリアは?

タクシー運転手を辞めたい!ブラック業界?その後のキャリアは?

「タクシー運転手を辞めたい…」と悩んでいる人は少なくないです。タクシー業界で人材不足が激化していることやお客さんとのトラブルが絶えないことから、多くの運転手がストレスや疲労を溜めてしまっています。この記事では、タクシー運転手を辞めた後のキャリアについて説明していきます。


「タクシー運転手の仕事って実際はどうなの?」「タクシー運転手を辞めたいけど辞められない」などと悩んでいる方も多いでしょう。タクシー運転手は、お客さんから見下されることもあり精神的苦痛を感じている方もいます。今回は、タクシー運転手の実情や悩み、おすすめの転職先などをご紹介します。

タクシー運転手はブラック!?

タクシー業界はブラックだと囁かれています。その実態について見ていきましょう。

お客さんとの上下関係に耐えられない…

タクシー運転手をしていて一番と言っていいほど大変なことは、お客さんとの上下関係です。お客さんとの上下関係は、タクシー運転手に限らず接客業や営業職など、お客さんを相手にする職業は全てにおいて感じることでしょう。しかし、なぜだかタクシー運転手への当たりがキツイのです。

 

接客業や営業職などでは、お客様から酔った勢いで罵声を浴びせられたり蹴られたりなどはしないですよね。なかには居酒屋などで怒鳴られることはありますが、頻繁にあることではありません。しかしながら、タクシー運転手は、罵声を浴びせ続けられたり、後部座席から頭や背中を蹴られたりなどの暴行をされることがあります。これは、車内でお客さんと2人の空間になるためお客さんの本性が現れやすいのだと考えられます。このように、お客さんとの上下関係が激しく精神的に耐えられないと感じてしまう方が多いです。

人材不足により業界全体がブラック化…

タクシー業界では入ってくる人はほとんど中途採用で、新卒で入社する人はいません。そして、「次の転職先が決まるまでの腰掛け」と言われているタクシー業界ですので、タクシー運転手として長く勤める人が少ないです。このような状況で起こってしまうのが「人材不足」ですね。

 

人が足りないことによって、残業続きになってしまい労働時間が長時間化してしまいます。ただでさえ精神的に疲れる職種ですが、肉体的にも疲労困憊してしまう方も多いでしょう。近年、労働体制を整えてきているタクシー会社も増えてきてはいますが、それでもまだまだ整っていないブラック企業も多いのがタクシー業界です。

タクシー運転手を辞めたい理由

次に、タクシー運転手を辞めたい理由について考察していきます。

拘束時間が長い

タクシー運転手の平均労働拘束時間は15〜22時間と言われています。一般企業の労働時間約8〜9時間、拘束時間は10時間程度ですので、明らかにタクシー運転手の拘束時間は長いですね。

 

15〜22時間の拘束時間の中で好きに休憩を取っていいというところも、タクシー運転手の特徴です。「たくさん休憩できるから良いのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、タクシー運転手は歩合制がほとんどですので休憩していれば給料が出ません。

夜の出勤が辛い

タクシー運転手は夜勤もあります。シフト制により、夜中の勤務に振り当てられると眠い中運転しなければなりません。乗客を安全に目的地に送り届けることがタクシー運転手の仕事ですので、居眠り運転にならないようにコーヒーやガムで目を覚ますなどの努力も必要です。

 

また、タクシー運転手の勤務体系は、「出勤したら次の日は休み」になっていることが多いです。15〜22時間の拘束時間があるため次の日は出勤できないのです。「2日に1日は休みでいいな」と感じる方もいますが、前日の長労働時間によって体は疲れ果てているため休日は寝て過ごすという方が多いでしょう。

乗客に無理な要求をされる

乗客に無理な要求をされることが、精神的苦痛で退職したいと考えてしまう方も多いです。具体的には以下のような要求が良く聞かれます。

 

・あと◯分で目的地まで向かって!

・料金の端数はおまけしてくれない?

・なんとか渋滞を抜け出せないの?

・◯◯円以上は支払わないから!

 

このように、乗客が自分勝手な要求を押し付けてくることは日常茶飯事です。しかし、嫌な客だからと乗車拒否すると会社にクレームを入れられてペナルティを負わされるケースも珍しくなく、タクシー運転手は仕方なく聞ける範囲で要求に応えています。「交通ルールを無視して小道に入って欲しい」などと言われることもあるようです。

酔っ払いの乗客対応が辛い

タクシーを利用する乗客は病院に行きたいご高齢の方や、自電車や徒歩では大変な距離の買い物をしたい方など様々ですが、酔っ払っている方も非常に多いです。酔っ払って普段の性格と全くの別人になってしまう方もいます。

 

そして、酔っ払っているせいで目的地をはっきりと教えてもらえないことや、乗車中終始罵声を浴びせてくることも珍しくありません。なかには、後部座席で眠ってしまい対応に困ることもあります。

歩合給であるから

先にも述べた通り、タクシー運転手の給料は歩合制です。自分が頑張れば頑張った分だけ、給料に反映されます。しかし、自分が頑張って車を走らせていても、お客さんがなかなか乗ってくれない日などもあるでしょう。自分だけの頑張りではどうにもならない日もあるのです。

 

一般企業は、自分の仕事を真面目に行っていれば毎月決まった給料がもらえます。しかしタクシー運転手は、全て自分の実力です。会社から大まかな指示をもらうだけで、あとは自分次第。タクシー運転手になってから、一般企業のような組織で働く楽さが身にしみたという方は大勢いるでしょう。

給料が安すぎる

タクシー運転手の平均年収は「約275万円」、平均月給は「約20万円」と言われています。(参考:はたらいく2014ー2015)基本給が低く設定されていることが多く、歩合制のため売り上げの一部が給料に反映されるのです。そのため、タクシー運転手の仕事に本気で打ち込んでいる方は、月給30万円以上稼いでいる方もいます。

 

しかし、男性サラリーマンの平均年収は「約521万円」です。タクシー運転手の平均年収と比べるとおよそ半分の差があります。このことからも、タクシー運転手の給料は安すぎると言えるでしょう。

交通事故に巻き込まれるリスクがある

タクシー運転手やトラック運転手などの車を運転する職業の方は、事故に巻き込まれるリスクを常に背負っています。自分が怪我をしてしまう場合もありますし、相手を傷つけてしまった場合には精神的ショックを受けて、タクシー運転手として復帰するのが怖いと感じてしまう方も少なくないでしょう。

 

また、交通事故だけではなく犯罪に巻き込まれる可能性もあります。近年、物騒な世の中になっています。強盗などに巻き込まれ、怖い経験をする方もいるはずです。

腰痛で運転できなくなった

長時間、運転席に座りっぱなしのタクシー運転手は、腰痛で苦しんでいる方も多いです。「腰が痛い」を通り越して、運転できなくなってしまう方も珍しくはありません。適度に休憩をとって体を伸ばしておかなければ、体への負担が大きくなってしまいます。しかし、何度も言うようにタクシー運転手の給料は歩合制。休憩すればするだけ給料は上がりません。そのため、体に鞭を打ってでも運転を続けてしまう方が大勢いるのです。

タクシー運転手を辞めたい人が退職に踏み切れない理由

これまで、タクシー運転手の大変な実情を見てきましたが、タクシー運転手を辞めたいと思っても退職に踏み切れない方もいます。なぜ、退職できないのかについてご説明しましょう。

運転することは好き

タクシー運転手という職業を選ぶくらいなので、運転好きな方が多いです。体力や精神的に安定した職業に転職したいものの、運転する機会がプライベートのみになってしまうため迷っているのでしょう。運転好きの方は、ただ車を走らせているだけでストレス解消になります。そのためタクシーを運転しているだけで楽しいと感じていて、退職することを悩んでしまっています。

 

これまでご紹介してきたタクシー運転手を辞めたいと思う理由の数々と比べて、それでも運転が好きでタクシー運転手を辞めたくないと思うのなら続けるべきです。しかし、様々な理由と比べて我慢できないと思っているのなら、一度タクシー運転手から離れることをおすすめします。

乗客への接客は楽しい

先述の通り、酔った勢いで罵声を浴びせてきたり蹴られたりと警察にお世話になるような乗客も多いですが、嫌な乗客ばかりではありません。運転中に気さくに話しかけてくれる乗客や礼儀正しい乗客など、良い気分にさせてくれるお客さんも多いのです。東京都内を担当しているタクシー運転手の場合には、芸能人や有名人を乗せることもあるでしょう。

 

接客は気を遣うし大変なこともありますが、様々な出会いがあることも事実です。接客が楽しいと感じている方は、長労働時間や歩合制の低い給料も我慢できると思ってしまうのでしょう。

転職できるか不安

タクシー運転手の方で退職するか迷ってしまう理由の一つに、転職できるか不安だと言う声を良く耳にします。しかし、タクシー運転手に限らず、転職をしたいと考えている方の全てが不安を抱えているのです。

 

また、転職の際に重要なことは、前職でどんな職業に就いていたかではなく、どのように工夫して結果を出そうとしたかなどの中身です。タクシー運転手だったから不採用などということはありません。もし、転職に不安があると言う方は「転職エージェント」を活用して、スムーズに転職を成功させましょう。

会社から強い引き止めにあう

退職したいとは思っているけど、会社から強い引き止めにあっていて辞めることができないという方もいます。上司からしたら、部下が辞めてしまえば自分の管理の責任が問われますし、会社としても離職率が上昇してしまいデメリットしかありません。そのような理由から、強い引き止めをされるケースが見受けられます。

 

しかし、どんなに会社や上司が引き止めてきても、自分の中で退職の意思が固まっていれば臆することはありません。きちんと理由を話し、退職の手続きを進めてもらいましょう。

タクシー運転手の辞め方

ここで、タクシー運転手をどのように退職したら良いかについてご説明します。

一般的な退職方法と同じ

タクシー運転手だからといって特別な方法があるわけではありません。一般的な退職方法と同じです。退職願を提出してから2週間後に退職できます。

 

会社によっては就業規則で「退職の意思を確認してから2ヶ月後」などとルールが決められている場合があります。その場合には会社のルールに従ってください。ただし、すぐにでも辞めたい場合には、労働基準法に則り退職願を提出後2週間で退職可能です。

退職代行を利用する

パワハラな上司やブラック企業が相手で、どうしても退職させてもらえない場合には「退職代行」を利用することをおすすめします。退職代行とは、退職の意思を伝えるところから退職に関する手続き全てを代行してくれるサービスです。費用はかかってしまいますが、「今月いっぱいで退職させてください」などと自分の口で伝える必要がありません。

 

どうしても上司が怖くて言えない、ブラックな会社だから退職を認めてもらえないなどと悩んでしまっている方は、ぜひ退職代行を利用してみてくださいね

タクシー運転手の転職先

最後に、タクシー運転手におすすめの転職先を4つご紹介します。どこに転職していいのか決めかねているという方は参考にしてください。

個人タクシー

タクシーには、「法人タクシー」と「個人タクシー」の2種類あることをご存知でしょうか。法人タクシーは名前の通り、会社に所属するタクシーのことです。個人タクシーとは、個人事業主となって会社とは関係なくタクシー業を行います。

 

個人タクシーの魅力は、歩合100%と時間が自由なところです。仕事をしなければ1円にもお金になりませんが、頑張っただけ給料に大きく反映されます。そして、法人タクシーでは通勤時間や点呼の時間などを合計して2時間前後はお金にならない時間ですが、個人タクシーでは家を出た瞬間から勤務に当たることができるのです。自分を厳しく律することができ、向上心の強い方におすすめします。

 

ただし、誰でもなれるわけではありません。個人タクシーとして個人事業主を申請するには様々な条件がありますので、興味がある方は調べてみてくださいね。

トラック、バスの運転手

トラックやバスの運転手もおすすめの転職先です。近年はインターネットで買い物をするご家庭が急増しており、それに伴い配送業も人手不足の問題を抱えています。タクシー運転手として働いていたなら、地理の知識や運転技術を活かして働くことができますね。大型免許がなくとも、小型車での配送を行なっている会社もあります。

 

また、バスの運転手も地理の知識や運転技術が役に立つ職業です。タクシー運転手の時よりも一度に多くの乗客を乗せるため、絡まれる確率がぐんっと減るでしょう。

接客業

タクシー運転手で接客することが楽しかったという方は、接客業に向いているかもしれません。確かに接客業もお客さんに横柄な態度を取られて、精神的苦痛を感じることもあるでしょう。しかし、先にも述べた通り、1対1になることが少なくお客さんに絡まれる確率はタクシー運転手と比べて低いです。人と話すことが好きという方は、接客業への転職も視野に入れてみてくださいね。

ルート営業

接客も好き、運転も好きという方はルート営業に転職することをおすすめします。ルート営業とは、決まった顧客のところへ週に1回〜月に2.3回程度営業しに行く仕事です。新規顧客開拓をすることがないためノルマもなく、いつも同じお客さんと顔を合わせて仕事ができます。ルート営業は車で営業することが多いため、運転好きの方におすすめの転職先です。

まとめ

今回は、タクシー運転手を辞めたいと考えている方へ、どうして辞められないのかやおすすめの転職先をご紹介してきました。タクシー運転手は、車を所有していない方や急いでいる方などを乗せて目的地まで送り届ける素晴らしい仕事です。一方、タクシー運転手を見下しているお客さんも多くいるのが現状です。働きづらさを感じているのなら、思い切って転職してみてはいかがでしょうか。

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