朝起きたら会社に行きたくない…朝起きれなくなるのは甘え?

朝起きたら会社に行きたくない…朝起きれなくなるのは甘え?

朝起きた時に、「会社に行くたくない、布団から起き上がることができない…」と感じてしまうことを経験したことはありませんか?このように感じるのはうつ病になってしまう可能性もあります。この記事では、理由と対処法を紹介しているので参考にしてみてください。


「昨日ミスをしてしまったから、会社に行きたくない・・・」

「今日もあの上司に会わなければいけないのか・・・」

朝起きたら、そんな憂鬱な気持ちになった経験が誰にでもあるでしょう。

一時的な感情であれば、リフレッシュすれば気分も変わり、また仕事に励むことができるようになります。

しかし、慢性的に「会社に行きたくない」と感じてしまうのであれば、体からのSOSのサインかもしれません。

そこで、この記事では朝起きた人が会社に行きたくないと感じる理由と、その対処法について紹介していきます。

朝、会社に行きたくないと感じる

22歳のAさんは会計事務所に勤めていました。

Aさんはとても優秀な人材でした。会計事務所に入る前は専門学校に通い、そこでは主席。税理士としての資格取得に必要な5科目のうち、既に2科目を取得していました。

成績優秀なホープとして期待される中、会計事務所に就職して1年。

Aさんは思った以上に仕事に難しさを感じていました。勉強と現場は全く違いました。「自分はもっとできる」と思っていた仕事がうまくできないのは、Aさんにとってかなりのストレスでした。

また、あんなに懸命に勉強したのに仕事に楽しさを感じられず、「この仕事は自分には向いていない」と思い始めていました。会社の社長や先輩は良い人で問題なかったのですが、毎日朝起きるのが苦痛になったり、お昼を一人で過ごす日が増えてきました。

そんなある朝、Aさんは体が動かなくなり、起きられなくなりました。そのまま医者に連れていかれると「うつ病だ」と診断され、それから1年仕事を休むように言い渡されました。

上記のエピソードは、「会社に行きたくない」という気持ちを無理に押し殺していた結果、本当に会社に行けなくなってしまった事例です。

「会社に行きたくない」という気持ちは、単なる一時的な感情だととらえられがちです。しかし、心身が重要なSOSを発している場合もあり、それを見逃すと、Aさんのようにより重大な事態に発展してしまう場合があります。

仕事に行きたくないと感じる理由

朝起きて、「会社に行きたくない」と感じる理由は様々です。

大きく分けると、会社に行きたくないのは「一時的な感情」か「慢性的な感情」の2つの理由に分けることができます。

一次的な感情であれば、思い切って会社に行ってみると、案外一日を過ごせたりするもの。しかし、慢性的に「行きたくない」となっているのであれば、体や心のSOSかもしれません。

「これは単なる甘えだ」と決めつけてしまうと、危険信号を見逃す可能性もあります。以下に「仕事に行きたくない」と感じる主な理由を挙げますので、自分の感情を分析してみましょう。

前日に仕事で辛いことがあった

前日に仕事でミスをしたり、怒られたり、ということがあると、次の日の朝に行きたくなくなるのは当然です。「会社に行ったらどう思われるだろう・・・」と憂鬱になった経験は多くの人があるのではないでしょうか?

仕事で辛いことがあっても、その日の夜に「今日こういうことがあってさー」とすぐ人に愚痴を言えるタイプの人であれば、すぐに気持ちを切り替えてトラブルやミスを乗り越えることができます。

しかし、真面目な人や繊細な人はトラブルへの責任感を抱え込みがちです。上司や会社への影響を考え、「迷惑をかけた上司に合わせる顔がない」「またやってしまうのではないか」とネガティブな感情が渦巻いてしまい、会社に行くのが億劫になります。

職場での人間関係の悪化

職場での人間関係が良くないと会社に行きたくなくなります。いくら作業内容が楽しくても、やはり仕事のベースは人間関係です。職場の雰囲気が気まずかったり、ぎすぎすしているだけで精神を消耗してしまいます。

中には人付き合いが苦手で、会社独特の飲み会や歓迎会といった慣習や団体行動に疲れてしまう人もいます。

また、職場環境によっては社内いじめやパワハラ、セクハラといった被害に遭い、会社に行くのが辛い人もいます。

パワハラやセクハラの精神的プレッシャーは生半可なものではありません。「今日もあの上司に遭わなきゃいけないのか・・・」と想像するだけで、会社に行く気力が奪われてしまいます。

疲労で体が動かない

「体が疲れすぎていて布団から出られない・・・」というケースもあります。

この場合、自分の疲れがどこからきているのか、自己診断してみましょう。疲労には肉体的な限界による疲れと、精神的な面からくる疲れと2種類あります。

たっぷり寝たのに疲労感が抜けないのは、体より脳の問題です。特に自律神経が疲れていると、慢性的な疲労感といった症状が出てきます。

自律神経は体の調子を整える大事な神経です。管理職など忙しく緊張状態が続く立場にずっと身を置いていたり、職場で人間関係のストレスを感じると、自律神経に負担がかかり、ストレス性疲労を引き起こします。

このような疲れは神経からきているため、体を休めても疲労感が抜けないことがあるのです。

仕事へのストレスから精神的に辛い

長時間労働や過重労働、ゴールの見えない仕事など、大量の仕事を抱えすぎていると、常に精神的に休まらない状態に追い込まれます。

仕事での達成感を感じられず、仕事のプレッシャーに苛まれます。

プライベートでも仕事のことを考え、心が休まりません。また、仕事のメールやチャットにすぐに返信しなければならないという強迫観念に駆られる状態である「テレプレッシャー」も精神的苦痛の1つとして現代人をむしばんでいます。

労働のし過ぎは頭痛や倦怠感、食欲の減退といった身体的症状に繋がるため、とても危ない状態といえます。

自分が四六時中仕事のことについて考えていないか、少し立ち止まって点検してみましょう。

睡眠不足で起きることができない

睡眠不足で朝がつらいということも考えられます。

睡眠不足が続くと、ストレスが増大し、体の免疫力が低下し、頭もぼーっとするようになります。睡眠不足が長期にわたると、心身に重大な影響を及ぼします。このような状態では、会社に行きたいという気力は当然出てきません。

睡眠不足には、次の3つのパターンが考えられますので、自分に当てはまるか考えてみましょう。

1つ目は純粋に仕事量が多く、寝る時間がないパターン。法に触れるかもしれないレベルの長時間労働が続き、慢性的に寝不足に追い込まれているパターンです。

2つ目は寝ようとしても寝られないパターン。ストレスや精神的疲労、緊張状態、薬の副作用など、原因は様々ですが、このような状態が1か月以上続いている場合、不眠症の恐れもあります。

3つ目は夜中に行うゲームや動画が原因で寝不足になっているパターン。スマホやパソコンのブルーライトを見ると、目が冴えてしまい、眠れなくなります。中毒性のあるゲームを延々とやってしまったり、特に何をするわけでもなく受動的に動画を見ていると、徐々に習慣化してしまい、慢性的な寝不足になることも。

仕事がつまらない

「仕事がつまらない」と感じている場合もあるでしょう。

作業内容だけでなく、職場での人間関係、同僚との相性、社長の考え方、社風など、様々な要因によって「会社が自分に合わない」と感じることもあります。

会社が自分に合わないと感じると、会社に尽くすことが馬鹿らしくなってしまいます。無気力感を感じ、出社するのが面倒くさくなります。

仕事への適性がない

向いていない仕事をさせられていることで、仕事が嫌になっている可能性もあります。適性がない仕事をすることで、どれだけ一生懸命頑張ってもミスが多かったり、人が普通にできることに何倍も時間がかかったり、怒られたりすると、やる気もなくなってしまいますよね。

人といっても、性格も向き不向きも様々です。外回りでお客さん相手におしゃべりしたいのに、一日中オフィスで事務作業をしなければならないとしたらどうでしょうか?その逆で、同じことを繰り返す仕事がしたいのに、営業に配属されたらどうでしょう?

どんな人にも「向いている仕事」は存在します。仕事が嫌になっているのは、単純に仕事ができないだけでなく、適性がない仕事をしている可能性を探ってみましょう。

朝仕事に行きたくないと思う時の対処法

「仕事に行きたくない」と思った朝。はたして、どのように対処すればいいのでしょうか?

昔であれば「根性で会社に来い!」という一言で済まされたかもしれませんが、前述したように、会社に行きたくないという感情が「一時的な感情」か「慢性的な感情」かによって対処の仕方は変わってきます。

有給を取る

どうしても気分がすぐれない、という時は、思い切って1日休んでみるのも手です。無気力状態で会社に出ても大して戦力にならないのであれば、従業員の権利である有給休暇を使ってリフレッシュした方がいいでしょう。一時的な感情であれば、休んで気分を変えることで解決します。

また、自律神経が乱れていたり、極度の緊張感を感じている場合は、一人の時間を作ることも大事です。長期の有給休暇をとることで気持ちがほぐれ、緊張状態から抜け出せる糸口にもなります。

「会社に行きたくない」という気持ちが慢性的なものであれば、有給の最中に理由をじっくりと考えることだってできます。

仕事のやりがいを探す

仕事が合わない、人間関係が合わない、やりがいが感じられない、人よりできない・・・。

仕事がつまらない、合わないと感じているのであれば、仕事のやりがい探しをしてみるといいでしょう。

「せめて今だけでも、お金のために割り切って仕事をしよう」と気持ちを切り替えて会社に行くと、案外その日一日を乗り切ることができます。

また、「このつまらない仕事がずっと続く」という予感が、ますます仕事への期待感をなくしてしまいます。それとは逆に、一年前、半年前と自分を比べてみて、成長できたところを探すのもおすすめです。そして、「1年後に〇〇をやるために、今このステップが必要なんだ」と今をとらえなおすことで、仕事に意義を見出すことができるかもしれません。

労働環境

朝がつらいのは単なる個人的な要因ではなく、会社の労働環境に起因している可能性は大いにあります。

「会社に行きたくないと思うのは自分の甘えだ」と自分を責めるのではなく、一度冷静に自分の会社の労働環境を見直してみましょう。長時間労働、過重労働はないでしょうか?飲み会や無駄な業務報告など、煩わしいコミュニケーションの強要はないでしょうか?

労働環境が悪いと、社員の心身の健康は徐々に蝕まれていきます。仕事内容と対価が見合っていないと感じると、会社に対しての不満が膨らんでいきます。

労働環境が劣悪であり、このまま長居すれば確実に健康を害すると判断したら、対策を講じる必要があります。

条件を改善するよう交渉する

自分の働いている条件や仕事内容、労働環境に問題を感じるのであれば、労働条件を改善してもらうよう会社に交渉してみるのも手です。

人間関係や労働環境を異動で解決できるのであれば、異動を提案してみましょう。作業内容や労働環境を変えて、気持ちを一新することで、仕事にやりがいを感じ、朝の無気力感から解放されるかもしれません。

特に、「仕事が自分に合っていない気がする」「向いていない仕事だから良くミスをしてしまう」という人は、「人よりできない」という事実に注目していると気分が沈んでいきます。そうではなく、「自分には他の仕事が向いているのかもしれない」と思うだけでも、自分の存在価値を確認できて晴れやかな気持ちになれます。

休職する

朝起きられない状況が慢性的に続いているのであれば、メンタル不全の可能性があります。そういう場合は一日、二日の休養ではなく、休職して長期間心身を休める必要があるかもしれません。

このような理由による休職は「傷病休職」、あるいは「自己都合休職」にあてはまります。会社からの診断が出ていれば、休職手続きも進めやすいでしょう。

休職については法律による決まりはなく、各会社の就業規則によるところが大きいため、自社の就業規則を確認してみましょう。

休職期間中は原則として給与が出ないというデメリットが存在します。ただし、条件によっては傷病手当金が出されるほか、就業規則によっては給与をいくらか出してくれる会社もあるため、確認が必要です。

転職する

あなたの体や心が拒否を起こしているようであれば、無理に会社に行く必要はありません。どうしても今の環境で仕事を続けるのが無理と感じたら、きっぱり転職を考えるのも手です。

「労働環境が変化すれば、自分でも働ける」と会社に期待しても、会社の雰囲気というのはそうそう変わりません。会社が変わるのを待っている間に、あなたの方がぼろぼろになってしまっては意味がありません。

「転職して新しいステップに踏み出そう」と考えれば、思考に希望が生まれ、今のつらさも何とか我慢できます。

世の中にはたくさんの会社があるため、今の会社にこだわらず、もっと自分が輝ける場所を探してみましょう!

朝、仕事に行きたくないと思うのは黄色信号?

上記のような方法で改善するならばまだいいですが、あまりに心身が悲鳴を上げている場合、その感覚を無視するのは危険です。心身に慢性的な症状が出ている場合、うつ病の可能性があります。

うつ病の可能性

以下はうつ病の症状の一例です。

・身体的な症状・・・食欲がない、体がだるい、胃腸の調子が悪い、頭痛、肩こり、腰痛、動悸、めまい、涙が出る、吐き気等。

・精神的な症状・・・気分が重い、ゆううつ、思考力が低下する、何をしても楽しくない、人と会いたくない、無気力、イライラして落ち着かない、疲れているのに眠れない等。

このほかにも、「何が起こっても自分のせいに感じてしまう」「セルフイメージが下がって自分の価値を感じられない」「悲観的、否定的思考のスパイラルに落ち込んでいく」など、思考がネガティブな方向に走ってしまうという特徴を持っています。

これらの症状が慢性的に起こっている場合は、うつ病の可能性を検討してみましょう。

人間は自然治癒力を持っているため、上記のような症状が出ても少し休んだり、気分転換をすればたいていは治ります。

しかし、心身へのプレッシャーが長引くことで、脳のエネルギーが欠乏すると、だんだんと症状を収めることができなくなります。

うつ病を発症した後になおも働き続けると、うつ病が重度になり、治るものも治らなくなってしまいます。早急に病院に行きましょう。

まとめ

以上、朝会社に行きたくない理由と、対処法を見てきました。

「これは単なる甘えなんだ」と無理に出社を続けていると、ある日急に朝起き上がれなくなることも。深刻な事態になる前に、自分の内側からのSOSに耳を澄ませてみましょう。

しかし、緊張状態にあると人の思考は狭くなっていき、冷静な判断ができません。自己診断が難しいのであれば、近しい同僚や友人、家族の意見を聞いてみるのも手です。第三者から「ちょっとおかしいよ」と言われれば、自分の状態を認識できるでしょう。

そのためにも、有給休暇や休職など、仕事のことから解放されて安心できる時間を持つのは有効です。今の自分に何が必要かを知り、その必要を満たしてあげましょう。

この記事のライター

新卒で入社した会社を8ヶ月で退職しました。
経験者だからわかる退職ノウハウを書きます!

関連するキーワード


会社に行きたくない

最新の投稿


仕事が苦痛で辛い…!?毎日のストレスから解放される方法!

仕事が苦痛で辛い…!?毎日のストレスから解放される方法!

仕事で苦痛を感じていませんか?仕事から大きなストレスを感じて退職してしまう人は少なくないです。ひどい場合には、仕事で受けたストレスから社会復帰できなくなってしまう人もいるほどです。この記事では仕事が苦痛だと感じてしまう理由と対処法を紹介していきます。


飲食店はブラック?辞めたい時はどうする?転職先の探し方!

飲食店はブラック?辞めたい時はどうする?転職先の探し方!

「働いている飲食店がブラックすぎて辞めたい…」と考えている人は少なくないでしょう。飲食業界はブラックで有名です。この記事では、飲食店の仕事がブラックになりやすい理由とホワイトな飲食店の選び方を紹介していきます。


社会人は弁当を作るべき!?男でも作れる?簡単レシピ7選!

社会人は弁当を作るべき!?男でも作れる?簡単レシピ7選!

社会人はお弁当を作るべきなのでしょうか?お弁当を作るメリットって何なのでしょうか?仕事で疲れていてお弁当なんて作れない…そんな人も多いかもしれません。でも思っているよりも簡単なんです!男でも作れる簡単レシピでお弁当デビューしてみませんか!?


公務員の仕事がブラックすぎて辞めたい…転職はできるの!?

公務員の仕事がブラックすぎて辞めたい…転職はできるの!?

公務員はブラックなのか?サービス残業、厳しい上下関係などのように公務員の仕事が辛いという声をよく聞きます。将来的なことを考えて転職を検討している人も少なくないでしょう。この記事では、公務員の仕事がブラックだと言われる理由と公務員の転職について説明していきます。


仕事の辞めどきはいつ!?円満退社できる時期とNGな時期!

仕事の辞めどきはいつ!?円満退社できる時期とNGな時期!

仕事を辞めることが決定したら、次は辞めどきはいつなのか考えるでしょう。基本的には、退職することは労働者の権利であるため、自分次第となります。ただし、円満退社を望むのであれば、会社にとっても良いタイミングであることが求められます。この記事では、理想の辞めどきを紹介しています。