最終出社日と退職日の違いは!?最終出社日までに何をする?

最終出社日と退職日の違いは!?最終出社日までに何をする?

退職する日のことを、”最終出社日”や”退職日”と言うと思います。最終出社日と退職日の違いは何なのでしょうか?そして、退職者が最終出社日までにしなければいけないことや当日にやるべきことにはどのようなことがあるのでしょうか?


最終出社日と退職日の違いを理解しているでしょうか?

退職が決まったら次に考えるべきなのは退職までのスケジュールです。業務の引継ぎや新生活の準備に加え、余った有給休暇の消化を計画的に行わなければなりません。

最終出社日とは「最後に会社に行く日」ですが、有給休暇の消化の仕方によっては退職日と異なる日になる可能性もあります。

この記事では最終出社日と退職日の違い、また日程の決め方や、最終出社日までにしなければならないことを見ていきます。

退職日と最終出社日の違い

退職日と最終出社日が重なる人もいますが、退職日と最終出社日は別物です。それぞれの定義を確認しておきましょう。

退職日

退職日は「会社の従業員としての最後の日」です。退職日を境に、有給休暇や保険をはじめとした従業員に与えられている権利や雇用関係、会社でのポジションや義務が消滅します。それ以降、その会社とは源泉徴収票を送ってもらうといった事務手続き以外でかかわることはなくなります。

最終出社日

一方、最終出社日は「最後に会社に出社する日」です。有給休暇の前日が最終出社日になるパターンもあります。

最終出社日を迎えたからといって、まだ従業員を辞めたわけではないので、有給休暇や保険等の従業員としての権利はまだ所有しています。

とはいえ、退職日が最終出社日になるケースがもっとも一般的といえます。

最終出社日の決め方

最終出社日の日程は、大体は「退職日と同じ日」もしくは「有給の前日」となります。ただし、自分の一存で最終出社日を決めるのではなく、様々な状況を考慮して決める必要があります。

最終出社日は上司と相談して決める

最終出社日をいつにするかは、最終的には上司と相談して決めましょう。

退職前に余っている有給を消化する場合、有給に入る直前を最終出社日とするか、入った後の退職日を最終出社日とするかの違いがあります。

有給に入る直前を最終出社日とすれば、後は会社に出社しなくていいため、精神的には気楽です。一方、退職日を最終出社日とすれば、挨拶周りや保険証などの返却を一日のうちに済ませることができるため、こちらにもメリットがあります。

余っている有給の日数や上司の意見を聞きながら、「最後に一日だけ出社するかどうか」を話し合っておきましょう。

退職日-有給休暇日数

有給に入る直前を最終出社日とする場合、日程の計算は「退職日-有給休暇日数」となります。

例として、2019年10月31日(木)を退職日とし、有給の日数が15日余っている場合、「31-15=16」となり、最終出社日は10月16日(水)になります。仮にその日が土日の場合、直前の営業日が最終出社日となります。

退職から残業務量を考慮して決める

最終出社日は残業務量によっても日にちが変わってきます。引継ぎを十分に行えるよう計算して決定しましょう。

退職日は上司とのやり取りの中で引き継ぎに必要な時間などを考慮しつつ決めますが、「では有給をどれだけ消化するか」といった話はそれらの後になります。

退職が決まったとなれば、退職までに大きな新プロジェクトにかかわることはありません。基本は業務の引継ぎが主になりますので、そこまで業務に追われることもないでしょう。

有給休暇が余る場合は有給買取の交渉

「業務が結構残っていて、と余っている有給が消化できない・・・」という人もいるのではないでしょうか。そういう人は、有給の買取を会社に交渉してみるのがおすすめです。

本来、有給休暇は従業員の福利厚生のために設けられている制度のため、労働基準法では会社が有給休暇を買い取ることは違法とされています。これを許可すると、会社が従業員の有休を取り上げてしまい、いくらでも働かせることができてしまうからです。

ただし、退職時に退職者本人が申請する場合に限り、消化しきれない有給を会社が買い取ることが認められています。

買取の申請に対し、会社が応じる義務は必ずしもありませんが、有給をすべて使えない状況を説明し、「ギリギリまで働きますから」といった交換条件を出して交渉すれば、買い取ってもらえる可能性はあります。

有給は会社員の立派な権利ですので、しっかりと使い切る、もしくは買い取ってもらうことをおすすめします。

最終出社日までにやること

それでは、最終出社日まで会社でどのように動けばいいのかを見てみましょう。

退職を決めてからは、同僚や上司との関係の持ち方も今までとは少し複雑になっているかもしれません。また、退職後の人生に思いをはせ、それまでの仕事に手がつかないかもしれません。

けれども、最終出社日までにやるべきことをしっかり終えなければ、次のステップを気持ちよく踏むこともできません。気合の帯を締め、退職までの最後の期間を走り抜きましょう。

残っているタスクを終わらせる

新生活の準備に忙しい中ですが、自分に任された業務はしっかり終わらせましょう。

また、この時にただ単に仕事を終わらせるのではもったいありません。最終出社日までの仕事期間は、「今までこの会社で得た知識や経験は何か」を振り返る良い機会でもあります。

会社を離れるということは、会社のノウハウや知識、人間関係から離れるということです。離れて初めて「あの会社は、意外とあの面では良い会社だったんだ」などと気づくことも少なくありません。

退職までの期間はさらなる発見や知識、人脈を得る機会でもあります。今のタスクを終わらせることが次の環境に影響するため、気を抜かずに取り組みたいところです。

業務の引き継ぎ

退職まで、最も力を入れるのが業務の引継ぎではないでしょうか。

業務の引継ぎをしっかりとすることで、同僚に迷惑をかけずに済みます。あなたは会社を辞めるかもしれませんが、同僚は今まで通りその会社で働きます。従業員が一人退職した穴を埋める労力はかなりのものです。引継ぎを十分にしておくことで、部署や同僚にかかる負担を減らすことができます。

また引継ぎは自分がやってきた仕事を体系化し、まとめるいい機会です。マニュアルにできるところはマニュアル化し、後任の社員がスムーズに業務を把握できるようにできる限り配慮しましょう。

退職を決めた直後は、あなたと同僚の関係に若干の気まずさが漂うかもしれません。しかし、実務的な引継ぎに手を抜かず、残る従業員のことを思って丁寧に行うことで、むしろ感謝されるようになります。「退職してしまうのは惜しい」という雰囲気があると、退職後も関係を良好に保つことができます。同僚との人脈を良好にしておくことは、次の環境でコネクションを活かせるというメリットを生み出します。

有給消化の手続き

自分の退職準備も進めていきましょう。優先順位が高いのは有給消化の手続きです。自主的に申請し、手続きしましょう。

例えば、会社が以下のようなことを言ってきたとします。

・「退職するまでできる限り働いてもらう」
・「うちの会社の制度では退職前の有給消化は認めていない」
・「消化してもいいが、時季は退職後にしてくれ」

これらの会社の都合に従う必要はありません。有給はあくまでも従業員の法的な権利です。上司があの手この手でぎりぎりまで労働させようとするのであれば、人事に相談してみましょう。人事は法に則った回答しかできないはずなので、「人事が有休を取ってもかまわないと言っていました」と言えば、上司も認めざるを得ません。

最終出社日当日にやること

それでは、最終出社日当日にやることの流れを見ていきます。

退職日と最終出社日がずれている場合は、保険証の返却などは退職日に合わせるので、のちにやることが出てくることもあります。あくまで一般的な流れとして見てください。

掃除

最終出社日はいつもより少し早めに出社し、自分の靴箱やデスク、ロッカーを掃除しましょう。雑多な物入れになりがちなデスクの引き出しもチェック。パッと目につかないところなので、つい整理が後回しになる部分です。本当であれば、タスクの整理や引継ぎを行うのと並行して整理するのが理想的ですが、紙資料や備品が入っているのであればデスクの上に出して整理し、ゴミは捨てましょう。

また、勤務時間中に掃除をすると、同僚の仕事への集中力をそいでしまうので、勤務が始まる前にさっと終わらせておくのがベストです。

引き継ぎの最終確認

その日の仕事が始まったら、自分の仕事の後任者に引継ぎの最終確認をしましょう。引継ぎは最終出社日当日ではなく、最終出社日までに行うものです。そのため、あくまでも確認作業になりますが、ここで確認することで、引継ぎに漏れがあった場合に気づくことができます。

後任者に「仕事の内容を理解したか」「不明な点やわからない点はないか」「明日からのタスク」を確認し、自分のタスクがきちんと引き継がれているかをチェック。仮に後任者がいなかった場合のために引継ぎ書を作成しておきましょう。

退職後、あなたは従業員ではなくなるため、後任者があなたに「ここはどうすればいいですか」と聞くことができなくなります。引継ぎ書や業務フローなど、あなたがいなくても業務内容が伝わる仕組みを作っておくべきです。

退職の挨拶メールの送信

退職の際にはお世話になった人たちに挨拶をして回ります。とはいえ、最終出社日当日に全員に挨拶をして回れるわけではありません。そのため、挨拶で回り切れない人には事前に社内メールで挨拶を送信ししておきましょう。

事前に挨拶メールを送っていない人や、最終出社日当日に社外に出ており、挨拶ができない人がいるなら、最終出社日にきちんと挨拶メールを送信しておきましょう。

挨拶メールの書き方はシンプルに。ネガティブなことはできるだけ書かないように心がけます。退職の理由は「一身上の都合により」など簡潔にとどめ、その人にお世話になった簡単なエピソードを交えて感謝の言葉を述べましょう。

退職の挨拶回り

上司や社長、重役など、お世話になった方たちのところへ挨拶をして回ります。

1人1人に対して挨拶して回っていると長くなってしまう場合は、部署単位で挨拶をする形を取りましょう。

また、挨拶に添えてお菓子を渡すことで、感謝の気持ちを表すことができます。

挨拶周りのタイミングですが、基本的には午後に行うのが良いでしょう。

朝は仕事への集中力が高まっている時間帯です。皆が仕事をしているところに挨拶して回るのは気を遣うでしょう。また、朝のうちに挨拶回りを終えてしまうと、その日一日が手持ち無沙汰になってしまうこともあり、朝に挨拶回りをするのはあまりおすすめできません。

ではいつ頃がいいかというと、一般的には夕方の15時休憩以降、「あともう少しで仕事が終わる」と気が緩んでくる夕方あたりに挨拶回りをするケースが多いようです。勤続年数が長ければ、挨拶する人も多いため、先に帰ってしまう人がいないよう、あまり遅い時間にならないようにする必要があります。

とはいえ、退職の挨拶回りのタイミングは、会社によって通例が違うのが現状です。場合によっては退職のスピーチをお願いされることも。挨拶回りのタイミングについて迷ったら、前回退職した人が挨拶に回っていたタイミングを参考にするといいでしょう。

備品の返却

会社の備品はすべて返却します。

退職日が最終出社日の場合と、退職日と最終出社日がずれている場合で返却するものが変わってきます。

退職日と最終出社日がずれている場合、返却するのは「仕事で使う備品」のみです。パソコン、事務機器、名刺、制服や作業着などがそれにあたります。

健康保険被保険者証、社員証、IDカード等社員としての資格は退職日まで効力を発揮するものなので、最終出社日ではなく、退職日に返却します。

最終出社日に返却するものと、退職日に返却するものの区別を会社に確認しておくといいでしょう。

また、私物も持ち帰ります。「今後会社で誰か使えそうだから」と独断で残さないようにしましょう。

退職書類の受け取り

各種退職書類を受け取ります。 受け取る書類は以下の通りです。

 

・離職票
・年金手帳
・源泉徴収票
・雇用保険被保険者証


どれも大事な書類なので、忘れずに受け取りましょう。これらの受け取るタイミングも会社に確認しておくといいでしょう。

まとめ

以上、最終出社日と退職日の違いと日程の決め方、最終出社日当日の動き方を解説してきました。

有給休暇の消化によっては、最終出社日と退職日がずれる場合があります。

最終出社日までには、しっかり引継ぎを終わらせること。また、従業員の権利である有給休暇の申請もちゃんと行っておきましょう。

 

いざ退職届が受理され、退職日が決まると、新しい人生の一歩が現実的になったような気がして、気持ちも浮足立ちます。しかし、会社を辞める日はまだもう少し先。最終出社日までその会社の従業員としての毎日は続きます。

円満退職は残される同僚や会社に良い雰囲気を残すだけでなく、あなたの次の一歩を確実に助けます。最後までマナーを損なわず、気持ちの良い仕事を心がけましょう。

この記事のライター

新卒で入社した会社を8ヶ月で退職しました。
経験者だからわかる退職ノウハウを書きます!

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