給料日が土日なら振込は前倒しされるの?それとも後ろ倒し?

給料日が土日なら振込は前倒しされるの?それとも後ろ倒し?

「給料日になっても、お金が振り込まれていない!生活費がやばい!」このように、給料日に銀行口座を確認して困ったことはありませんか?給料日が土日祝日の場合は、銀行が定休日なので給料が前倒し、後ろ倒しされる可能性があります。




「給料が入ったら自分へのご褒美に買い物をしよう」など、毎月給料日を楽しみにされている方は多いのではないでしょうか。しかし、いざ給料日を目前にしたら「あれ?今月の給料日は日曜日だ、給料はいつ振り込まれる?」と不安に感じた方もいらっしゃるでしょう。


本記事では、給料日が土日に被ってしまった場合にはいつ振り込まれるのかなど、給料の支払いについての疑問にお答えしていきます。給料日についての不安がある方は、ぜひ最後まで読んでくださいね。

給料が振り込まれる日

賃金支払い五原則

「賃金支払い五原則」という、賃金についての制度が厚生労働省によって定められていることをご存知でしょうか。

【賃金支払い五原則】
1、通貨
2、全額を労働者
3、直接
4、毎月1回以上
5、一定期日を定めて支払わなければならない

「1、通貨で」とは、賃金を支払うときには、現物給付や小切手などではなく通貨で支払わなければならないと定められています。


そして、賃金は社会保険料や税金などの法律で定められているものを除き「2、全額を労働者に」対して支払う義務があります。事業主が勝手に控除することはできません。


賃金は、「3、直接」労働者本人に渡さなければなりません。本人が病気や怪我をしていて、賃金を受け取れない状態にあるとき以外は、親族や代理人でも賃金を受け取ることは禁じられています。


賃金は、「4、毎月1回以上」労働者に支払わなければなりません。これは、当たり前のように聞こえますが、年俸制でも小分けにして毎月1回以上の支払いが命じられています。


「5、一定期日を定めて支払わなければならない」という原則は、賃金を支払う期日を一定に定めなければならないということです。「25日」「月末」など、賃金を支払う期日を定め、就業規則に記す必要があります。

「五・十日(ごとおび)」が給料日になる。

給料の支払日として定められている期日の中で、一般的なのが「五・十日(ごとおび)」と呼ばれる「5の倍数」の日にちです。


【給料日として多い期日】

5日・10日・15日・20日・25日・月末


月末というのは、「月の最終日」なので「30日まである月は給料日が30日」、「31日まである月は給料日が31日」ということになります。また、2月の場合にはその年によって28日か29日のどちらかが給料日となります。


ただし、企業によって給料日は異なりますので、正確な情報は会社の就業規則を確認しましょう。

多くの企業で25日が給料日である理由

給料日として定めている期日の中で圧倒的に「25日」が多いです。その理由として、下記のことが挙げられます。


・「25日」は必ずやってくる日にちだから

・給料計算の時間が十分に取れるため


31日まである月を「大(だい)」、30日までしかない月を「小(しょう)」、合わせて「月の大小(つきのだいしょう)」と呼ばれています。給料の支払い期日を「月末払い」と定めてしまうと、月の大小があり分かりづらいという理由があります。


分かりづらいまま給料を支払っていると、担当者が直接給料を振り込んでいる会社は、振込日を間違えてしまう原因にもなりかねません。


また、多くの場合「月末締め、翌月25日払い」となっていますが、締め日を迎えてから給料の支払い期日まで25日間あるため給料計算の時間が十分にとれるからと考えられます。

給料日が土日なら振り込まれるのは別日?

土日は金融機関が休み

1ヶ月間働いてきて「いざ給料日を迎えたら土日だった…」ということは誰しもが経験していることでしょう。


せっかく楽しみにしていた給料日が土日と被ってしまったら、金融機関が休みのため給料を引き出すことができません。また、担当者などが給料日の当日に直接銀行振込をしている企業では、金融機関が休みのため給料を振り込むこともできません。


次に、給料日が土日と被ってしまったらどのようになるのかを見ていきます。

一般的には前倒し(前営業日)

給料日が土日と被ってしまう月は、一般的には「給料日直前の営業日」に振り込まれることが多いです。このことを、給料の前倒しと言います。


【具体例】

給料日の25日が日曜日だった場合→23日(金)に支払われる


この「営業日」というのは、基本的には金融機関の営業日のことです。


自分が勤めている企業が土曜日も営業していたとします。しかし、給料日が土曜日と被っていても金融機関が営業していないため給料の振込はできません。この場合も、直前の営業日である金曜日に給料が支払われることになるのです。

後ろ倒し(翌営業日)されることもある

企業によっては給料日を「後ろ倒し(翌営業日)」に定めているところもあるので注意しましょう。


【具体例】

給料日の25日が日曜日だった場合→26日(月)に支払われる


後ろ倒しと定められている企業の場合、「翌営業日」つまり月曜日に給料が支払われます。

詳しくは就業規則で確認できる

給料日が土日と被ってしまった場合、「前倒し」か「後ろ倒し」かのどちらかになります。詳しくは就業規則で確認できます。


企業は、給料日が土日と被ってしまった場合はどうするのかを就業規則に記さなければならないという定めがあるため、必ず就業規則に書かれています。


自分が勤めている企業はどうなのか、しっかりとチェックしておきましょう。

公務員は土曜日は前倒し、日曜日は後ろ倒し

ここで注意したいのが「公務員」です。


公務員の場合は、前倒しと後ろ倒しの両方が使われているため、今月の給料支払日がいつなのかを自分自身で毎月確認しておく必要があります。


【具体例】

・給料日の25日が土曜日だった場合→24日(金)に支払われる

・給料日の25日が日曜日だった場合→26日(月)に支払われる


このように、給料日の日にちが土曜日なのか日曜日なのかによって、給料支払日が異なりますので気をつけましょう。

給料を引き出せるのは何時から?

1週間前くらいに入金されている(自動振込)

企業が給料を入金するタイミングの多くは、給料日のおよそ1週間前です。


そのため、給料日当日の、金融機関の営業開始時刻とともに引き出せるという企業が多いでしょう。しかし、これは給料を「自動振込」にしている企業に限ります。


小さな企業や個人事業主などは、担当者の従業員が労働者の給与口座に直接振り込むこともあります。こうした場合、給料日前日か当日といった給料支払い期日ギリギリに振り込みを行うため、金融機関の振込処理が遅くなり「給料日当日なのに朝から給料を引き出せない」ということもあるでしょう。


自動振込ではない企業で働いている方は、こういったことを考慮しながら支払いなどを済ませておく必要がありますよね。

自動振込の場合は当日の午前0時

給料の振込が自動振込だった場合、給料日当日の「午前0時」には自分の指定口座に給料が振り込まれています。


午前0時には金融機関は営業していませんが、コンビニなどの24時間稼働しているATMでは給料の引き出しが可能です。ただし、コンビニATMでの引き出しは、手数料がかかってしまう場合があります。急ぎではない場合は、翌日まで待って金融機関で引き出すことをおすすめします。

担当者が直接振り込む場合は、時間に変動がある

給料の振込が、担当者による直接振込の場合、給料を引き出せる時間が変動することがあります。これは、企業の規模が大きくなく、従業員が数人しか在籍していない会社ではよくあることです。


担当者が給料日当日の朝に銀行振込を行なっても、銀行の窓口処理などがあり、ようやく自分自身の指定口座にお金が振り込まれます。また、賞与の時期や年末年始などは、銀行側も繁忙期のため処理が遅れる場合があります。


担当者が直接振込をする企業にお勤めの方は、給料日当日に給料をすぐに引き出せないこともあるので注意しておきましょう。

労働基準法の定めでは給料日の午前10時まで

労働基準局では、「給料支払い期日の午前10時までには引き出せる状態にしておくこと」と指導しています。


そのため、多くの企業は給料日のおよそ1週間前に振込を完了させ、給料日の当日に金融機関の営業開始時間から引き出せるようにしているのです。

給料日から数日過ぎても給料が支払われない場合

給料は当然支払われるもの。しかし、ごく稀に給料日を過ぎても給料が支払われていないという事態が起こることがあります。1ヶ月間働いてきた対価を支払ってもらえないということは、精神的にもダメージを受けるでしょう。


ここでは、給料日を過ぎても給料が支払われない場合についてご説明します。

後ろ倒しだとしても、土日、祝日の翌日には支払わなければいけない。

慌てて会社に問い合わせをしてしまう前に、給料日が土日祝日と被っていないかを確認しましょう。


もしも、給料日が土日祝日に被っていて、さらに企業の規定で土日祝日に給料日が被った場合は、給料の支払いが「後ろ倒し」と定められていたなら給料日から数日遅れは問題ありません。


しかし、数日遅れと言っても「土日祝日の翌日」には、しっかり給料が振り込まれているかどうかを確認しましょう。

就業規則通りに支払われていない場合は給料未払いの可能性がある。

給料日を過ぎても就業規則通りに給料が支払われていない場合は、「給料未払い」や金融機関のミスが考えられます。


金融機関のデータ更新や手続きに時間がかかっていることもありますので、給料日の翌日まで待って、それでも入金されていなければ会社の人事部や経理部に問い合わせをしましょう。単に会社側のミスであれば、すぐに給料が振り込まれるはずです。


もしも、毎月給料日がずれ込んでいたり、問い合わせをしないと支払ってもらえないなど労働環境に問題がある場合には、労働基準監督署に相談しましょう。また、給料未払いの時効は「2年」と定められているため、給料未払いが発生したらすぐに労働基準監督署に相談することをおすすめします。

給料の振込日についてのQ&A

ここでは、給料の振込日について、よくある質問を解説していきます。自分の会社の給料の支払い方について不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

前営業日に振り込まれると給料が少なくなるの?

給料日に土日祝日が被って給料支払い期日が前倒しになったとしても、給料が少なくなってしまうことはありません。


なぜなら、給料の金額は締め日によって決定されているからです。


【具体例】

・「月末締め・翌月25日払い」の場合
→8月1日〜8月31日までの給料が、翌月(9月)の25日に支払われる


・「15日締め・当月末払い」の場合
→7月16日〜8月15日までの給料が、8月31日に支払われる


このようにして給料の金額が決められているため、給料日が前倒しになったからと言って少なくなってしまうことはないので安心してください。

前倒し日、後ろ倒し日が祝日だとどうなるの?

給料日の前倒し・後ろ倒し日が祝日だった場合、祝日をさらに飛ばして前倒し・後ろ倒しされます。


【具体例】


22(木)23(金・祝)24(土)25(日)26(月・祝)27(火)

前倒し)25日が給料日だった場合、「22日(木)」が給料支払い期日となります。

後ろ倒し)25日が給料日だった場合、「27日(火)」が給料支払い期日となります。


給料日が後ろ倒しだった場合、2日間も遅れて入金されることになります。後ろ倒しを規定としている企業で働いている方は、クレジットカードの引き落としなどの支払いには十分に注意しておきましょう。


ただし、給料日が土日祝日に被った際に前倒しするのか、後ろ倒しするのかは企業によってことなりますのでご自身で就業規則を確認してください。

日雇いの場合はどうなる

日雇いで働いている場合、賃金の支払い方法によって異なります。


「当日現金払い」の場合には、土日祝日関係なく働いた当日に給料が支払われます。「銀行振込払い」の場合には、雇われ先の就業規則を確認してください。

まとめ

今回は、給料日が土日祝日と被ってしまった場合についてご紹介してきました。本記事のまとめは以下の通りです。


✔︎「賃金は通貨で、全額を労働者に、直接、毎月1回以上、一定期日を定めて支払わなければならない」という賃金支払い五原則がある


✔︎給料日が土日と被った場合、「前倒し」か「後ろ倒し」になるが企業によって異なるため就業規則をよく確認しておく


✔︎給料日を数日過ぎても給料が支払われない場合、金融機関のミスか企業側のミスなので、まずは翌日まで様子を見て支払われないようならば会社の人事部や経理部に問い合わせをする


✔︎前倒し、後ろ倒し日が祝日だった場合、祝日を飛ばして前倒し、後ろ倒しをする(これも企業によるため就業規則を確認する)


このような賃金に関する重要な事柄は「就業規則」にしっかりと記載されているはずです。就業規則には賃金のことだけではなく、労働環境に関するさまざまなことが記載されているのでこれを機にしっかりと理解しておきましょう。


ただし、従業員数が10人未満の企業では、就業規則を作成する義務がありません。したがって、「私の会社には就業規則がない…」なんてこともあるかもしれません。就業規則は、従業員数10人以上の企業は、必ず作成しなくてはならないとされています。


就業規則がない小さな企業の場合は、勇気を持って経営者に給料について細かく質問しておいた方が良いですね。


また、先にもご説明しましたが、給料日を数日過ぎても会社が給料を支払ってくれない場合、労働基準監督署に相談しましょう。


給料の支払いが遅れることが多発しているような企業で働き続けることは、精神的にも不安を抱えることになるため転職することも検討してみてるのも良いですね。

この記事のライター

新卒で入社した会社を8ヶ月で退職しました。
経験者だからわかる退職ノウハウを書きます!

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給料 前倒し

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