退職する時に源泉徴収票は必要?受け取る意味と受け取り方!

退職する時に源泉徴収票は必要?受け取る意味と受け取り方!

退職する時に源泉徴収票を受け取らなければいけないと聞きますが、何に使うのでしょうか?また、受け取ることができなかった場合はどのように対応すればい良いのでしょうか?この記事では、源泉徴収票の役割から用途まで詳しく説明していくので参考にしてみてください。


退職する時に源泉徴収票という書類を会社から受け取る必要があります。

しかし、何のために源泉徴収票が必要なのか、どうやって受け取るのかなどよく分からないという人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は源泉徴収票について、そもそも源泉徴収票とは何なのかというところから細かく説明していきます。

源泉徴収票ってなに?

源泉徴収票とは、会社が社員の一年間の給与額や控除額、徴収した所得税の額などが記された書類のことです。

源泉徴収票には3つの種類があります。

(1)給与所得の源泉徴収票

給与所得の源泉徴収票には、一年間の給与額や源泉徴収額が記されています。年末に年税額の計算をする年末調整を行うときに発行されるため、毎年年末に交付されます。

(2)退職所得の源泉徴収票

退職所得の源泉徴収票には、退職手当の金額や所得税の源泉徴収税額が記されています。退職金が支払われた後に交付されます。

(3)公的年金などの源泉徴収票

一年間の公的年金の金額や所得税の源泉徴収税額が記されています。年金受給者に交付されるものです。

なぜ源泉徴収票が必要?

源泉徴収票が必要な場合は二つあります。

(1)確定申告・年末調整をする場合

確定申告とは、一年間の総所得から所得税額を確定して申告・納税する手続きを指します。確定申告で所得税を払いすぎていれば還付され、足りなければその分を納めます。

年末調整も同様に、年末に一年間の総所得から所得税額を確定して過不足分を調整することです。ただし年末調整の場合は、給与からもともと税金が天引きされているため、その徴収額を年末に調整することになります。

これは、給与から源泉徴収されている所得税の総額と一年間で納税しなければいけない所得税の金額が異なることから年末調整が必要になるのです。

したがって、確定申告も年末調整も一年間の総所得を確認する必要があるので、源泉徴収票が必要になります。

(2)転職をする場合

転職をする場合は、前職の給与額と転職先の給与額を合計して転職先で年末調整が行われます。そのため、転職先で正しく年末調整を行うために源泉徴収票が必要になります。

自分で確定申告をした場合や前職の給与額を転職先に知られたくないという場合を除いては、基本的に源泉徴収票は転職先に提出しなければいけません。

源泉徴収票を転職先に提出しなかったら?

前職の給与額を転職先に知られたくないなどの理由があって、源泉徴収票を転職先に提出しない人もいます。法律上では、源泉徴収票を転職先に提出しなくても全く問題ありません。

しかし、転職先に源泉徴収票を提出しなかったら、転職先で前職のも含めて年末調整をすることができなくなります。したがって、自身で確定申告をする必要があります。

確定申告をする方法は以下の通りです。

(1)確定申告書を用意する

確定申告書を用意する方法は3つあります。
・国税庁のWebサイトからダウンロードする
・税務署や市町村役場や確定申告相談会場で受け取る
・税務署から取り寄せる

また、確定申告書にはA様式とB様式があり、確定申告書Aは会社員、アルバイト、パート、年金受給や向けで確定申告書Bは基本的に誰でも使用可能なものとなっています。

(2)確定申告書に記入する

確定申告は記入欄が多くて作成が難しいです。また、所得金額や税金の計算をしなければならないこともあり、ややこしいと思う方も多いと思います。

そこで、確定申告の記入を手助けしてくれるサイトや記入の方法を紹介しているサイトがあるので、参考にしてみると良いでしょう。

(3)確定申告書を提出する

確定申告書が作成できたら、以下の方法で提出しましょう。

・税務署の窓口で提出する
・税務署へ郵送する
・e-Tax(国税電子申告・納税システム)でオンライン提出する

このように確定申告の手続きは自身でやると面倒なので、やはり、源泉徴収票を転職先に提出することをおすすめします。

源泉徴収票以外の転職に必要な書類

転職には源泉徴収票が必要だと説明しましたが、その他に転職に必要な書類は何があるのでしょうか?

・年金手帳
・雇用保険被保険者証
・扶養控除等申告書
・健康保険被扶養者異動届
・給与振込先の届書

この中で年金手帳と雇用保険被保険者証は前職の職場から退職する際に受け取る必要があります。

源泉徴収票を受け取るタイミング

退職したら源泉徴収票がいつ受け取れば良いのでしょうか?

退職しない場合は基本的に毎年年末調整が行われる12月に交付されます。しかし、退職するときに受け取る源泉徴収票は退職後一カ月以内に会社から郵送されます。これは、法律で決まっていることなので会社は必ずこの期間に源泉徴収票を退職者に郵送しなければならないのです。

もし、ちゃんと届くか心配であれば、退職前に会社に源泉徴収票がいつごろ届くか聞いておきましょう。

源泉徴収票がもらえない場合

たまに、退職しても源泉徴収票を受け取れないというトラブルが発生します。
そんなときの対処法を紹介します。

源泉徴収票が退職日から一カ月を過ぎても届かない場合には、まず、前職の会社に問い合わせましょう。源泉徴収票を郵送してくれたか確認し、郵送されていなかったら転職先で使うため必要である旨を伝えて早急に送ってもらいましょう。

それでも送られてこない場合には、税務署で源泉徴収票不交付の届け出手続きをしましょう。この手続きをすれば、税務署から会社に源泉徴収票を発行するように行政指導が入ります。

源泉徴収表以外の退職時に受け取る書類

退職したら会社から源泉徴収票の他にも受け取らなければならない書類があります。

・年金手帳
・雇用保険被保険者証
・離職票

年金手帳と雇用保険被保険者証は転職した際に入社書類として必要です。

また、退職時に転職先が決まっていない場合には離職票が必要です。
これは、転職先が決まるまで失業給付を受けるためにハローワークで失業給付受給手続きの際に提出します。

まとめ

いかがでしたか?

源泉徴収票は確定申告や年末調整に使うために必要な書類です。
退職した後も転職する際にまた必要になるので前職の会社から受け取って大切に保管しておきましょう。

また、源泉徴収票が届かないという場合は、前職の会社が義務を怠っているということなので、まず問い合わせてみて、その後税務署に行政指導をしてもらいましょう。

さらに源泉徴収票以外にも退職する際に受け取らなければいけない書類や転職に必要な書類があるのであらかじめ確認してきちんと用意できるようにしましょう。

この記事のライター

新卒で入社した会社を8ヶ月で退職しました。
経験者だからわかる退職ノウハウを書きます!

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