希望退職募集制度って何?早期退職との違いとそのメリット!

希望退職募集制度って何?早期退職との違いとそのメリット!

希望退職制度って何かわかりますか?なんとなく分かっていても早期退職と混合してしまっている人も多いと思います。どちらの制度にもメリットとデメリットがあるので、もし、利用を検討しているのであれば、理解しておきましょう。


会社を定年より早く退職する制度で希望退職募集制度というものがあります。会社の制度で退職することを示しますが、その内容がどういったものか、どんな人が応募するべきかよくわからない人も多いと思います。

また、似た言葉で早期退職という言葉もありますが、これと希望退職は全く異なった制度です。この二つはよく混同される言葉で、違いがわかりにくいという人は少なくないでしょう。

そこで今回は、希望退職について紹介します。

希望退職募集制度とは?

希望退職募集制度とは、企業が経営不振に陥ったときに、人員を減らし、人件費を削減をするために通常より多い退職金や転勤先の斡旋などの退職優遇条件を提示して、退職希望者を募集する制度です。企業が希望退職者を募集すると労働者は必ず退職しなければならないわけではなく、募集条件や利害を考え、応募するかどうか決めることができます。

希望退職募集制度で退職した場合は、他の会社に転職することになり、募集に応募せずに退職しなかった場合は、経営不振の会社を立て直すために、その後も続けて働くことになります。

また、希望退職募集制度を行うときは、退職者の定員をあらかいめ決めて募集します。応募者がその定員に満たない場合にはリストラという形で、定員に足りない人数が強制的に退職させられる場合があります。

早期退職との違い

希望退職と似ている言葉で早期退職というものがあります。よく混同して使われることがありますが、早期退職には2種類あり、そのうちの一つが希望退職と呼ばれ、もう一つが早期退職と呼ばれています。

希望退職と早期退職の違いは主に4つあります。

(1)目的

希望退職は、企業が経営不振に陥った際に倒産しないために人員を減らす目的で行われます。これに対し、早期退職は企業の経営状況に関わらず、年功序列制度で高額な給与を支払われている一定年齢以上の労働者を減らし、若い労働者を増やす目的で行われます。

(2)期間

希望退職募集は、企業が経営不振に陥ったときのみ一時的に行われるものですが、早期退職は、企業が常に行っている制度で一定年齢以上の労働者が応募できる制度です。

(3)優遇

希望退職と早期退職の両者とも退職時に通常より良い条件で退職できるようになっていますが、その優遇措置の内容に違いがあります。

一般的に希望退職の方が退職金の割増が早期退職より多く、転職先の斡旋などの他の措置も希望退職の方が優遇されやすくなっています。

(4)退職の扱い

希望退職と早期退職は両方とも定年より早く退職することを意味しますが、退職の種類は異なります。

退職には主に3つの種類があります。

①自己都合退職
②会社都合退職
③自然退職

自己都合退職は自身の事情で退職願を提出して退職することで、会社都合退職はリストラなど会社の都合で解雇されることを意味します。また、自然退職は定年による退職です。

ここで基本的には、希望退職は会社都合退職、早期退職は自己都合退職に分類されます。

希望退職に応募してから退職するまでの流れ

次に希望退職の詳しい退職の流れについて説明します。

(1)希望退職に応募する

まず、会社から希望退職募集が提示されたら、募集対象を確認しましょう。その後、優遇措置などを見て希望退職に応募する利害を考え、退職することを決心したら、希望退職に応募しましょう。

募集対象の項目には、年齢や部署・職位などがあります。また、募集要項には退職日の期日なども記載されているので、よく読んで退職するべきかどうか考えましょう。

(2)会社から認定を受ける

希望退職に応募したとしても、実際に希望退職するには会社の認定が必要です。

希望退職募集制度は経営不振を立て直すために行うものなので、会社にとって重要な人材が希望退職してしまっては困るため、応募者の中から実際に希望退職させる人を選ぶのです。

希望退職に応募しても会社から認定を受けられなかった場合には、優遇措置を受けて退職することができません。

(3)退職

会社から希望退職の認定を受けたら、決められた期日までに退職します。退職時に、通常よりも優遇された措置を受けられます。

希望退職で退職するメリット・デメリット

希望退職に応募する前に、そのメリット・デメリットについて考えましょう。

(1)メリット

・退職金が多い

希望退職の場合は、通常よりも優遇された条件で退職できるので、退職金も多くなります。

退職金でまとまったお金が得られるので、退職後に在職中にできなかった様々なことができます。長期休暇をとって旅行に行くことや企業することもできるようになります。

・退職後すぐ失業保険を受け取れる

先に述べたように希望退職は会社都合退職に分類されます。会社都合退職の場合、自己都合退職と違って、失業保険の特定受給資格者とされて退職後すぐに失業保険を受け取れなくなります。また、会社都合退職の場合は失業保険が受け取れる日数である所定給付日数が自己都合退職の場合の二倍以上になる可能性もあります。

・転職活動で退職理由になる

転職活動の面接で必ず聞かれるのが前職の退職理由です。

自己都合退職の場合、退職理由が面接官に悪い印象を与えてしまわないか不安になって答えにくいですよね。しかし、会社都合退職の場合の退職は前の会社の人員削減のためのし仕方がないことなので面接官にも説明しやすいです。

(2)デメリット

・一時的に職がない状態になる

希望退職で通常よりも多い額の退職金を受け取れるとしても、一時的にそれまで生活の大半を占めていた職がない状態になると不安になりますよね。

また、自己都合退職の場合はある程度退職後のことを考えて準備でき、転職先を決めてから退職できるのこともあるのに対し、会社都合退職である希望退職は会社が決めたタイミングで退職することになるので、準備できずに退職することになります。

転職活動が上手くいかなければ、無職の期間が長引いてより転職が難しくなります。突然退職することは、リスクも大きいのです。

・転職できる保証がない

退職の優遇措置として、転職先の斡旋がある場合があるときもありますが、必ず自分のやりたい仕事に就けるとは限りません。また、斡旋がない場合は、転職活動が上手くいかない場合もあります。

退職すると、それまでの仕事がなくなり、それからの生活が全て上手く行かない可能性もあります。

希望退職に応募すべき人

会社の中で、希望退職に応募したほうがいい人には特徴があります。

それは、社内であまり貢献できていないと考えている人です。その会社で貢献できていなくても、他の会社に転職することで、より自分に合った仕事を見つけられる可能性もあるからです。また、前の項で説明したように、希望退職は転職活動にも有利に働きます。

さらに、社内で貢献できていない人は、希望退職者が定員に満たなかった場合にリストラされることもあるからです。リストラより、希望退職の方が良い条件で退職できるので希望退職を選ぶのも良いでしょう。

希望退職に応募するときの注意点

希望退職に応募するときは、希望退職に応募したときのメリットとデメリットを比べて、退職後の生活についてもよく考えたうえで答えを出しましょう。

退職は人生を大きく転換させるものなので、退職後は生活が大きく変わります。退職後に全てが上手くいくという保証もないので、冷静に判断することが大切です。

まとめ

いかがでしたか?

希望退職は、会社都合退職の一つで、退職時には優遇措置を受けられます。好待遇での退職なので、新しいことを始めるには良いチャンスとなるかもしれません。

しかし、メリットばかりではなく、職がなくなるというデメリットもあるので、退職後の自身の生活を十分に考えてから希望退職に応募することが重要です。

この記事のライター

新卒で入社した会社を8ヶ月で退職しました。
経験者だからわかる退職ノウハウを書きます!

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