人事異動を理由に退職できるのか!?拒否できる3つの理由!

人事異動を理由に退職できるのか!?拒否できる3つの理由!

人事異動は、希望通りにはなかなかいかないものです。社会人の方なら人事異動を断り、退職を考えた経験が1度はあるのではないでしょうか?そもそも人事異動はなぜあるのか、拒否することはできるのかなど「人事異動」に関しての疑問に回答しますので、是非読んでみてください。


人事異動の季節になるとビクビクするという方はいませんか?転勤や出向は嫌と思ってすぐに退職を決断するのは、キャリア設計では良いことなのでしょうか?人事異動に関する知識をまとめましたので読んでみてください。

人事異動の目的と意図

人事異動とは

人事異動とは、一般的に会社から従業員に対し転勤、出向、昇進、降格などを命じ、事業所や地位を変更することをいいます。人事異動が命じられた従業員は引っ越しが必要になったり、組織の中での役職が変わったりするので、会社側は、会社や組織として異動に必要性があること、新しく就く役職にふさわしい能力、適性があるかなどを客観的に示し、適切に人事権を行使しなければなりません。

社員の成長のため

人事異動の目的の1つが社員の成長のためです。社員の能力を引き出せる環境に異動させたり、伸ばしてほしい能力を身につけられる部門へ異動させ、社員を成長させることが目的です。

組織の成長のため

2つ目が、部門を超え社内全体でノウハウや経験を共有することが目的です。部門ごとに蓄積されたノウハウを組織全体で共有することにより、課題解決されたり、業務の最適化ができるので人事異動を行います。

事業編成のため

新規事業を立ち上げたり、事業の拡大、縮小に伴い人員整理の為に人事異動を行います。注力事業には人員を増やしたり、事業撤退の判断が決まれば他の部門へ配属されます。

異動の内示や辞令が出された後の退職はできるのか

内示とは

内示とは内々に示すと書く通り、その社員と上司のみに知らせることをいいます。伝えるタイミングは企業によって異なりますが、辞令の1ヶ月から1週間前に当従業員に伝えるのが一般的です。業務の引き継ぎや、引っ越し作業、家族の学校や仕事の手続きをする為の、準備期間と言われています。

内示は断れるか

内示も業務命令に当たるので、基本的に断ることができません。しかし、内示という名目で上司に打診される場合もあります。その場合は自分の希望を伝えましょう。

辞令とは

辞令とは、会社や組織の従業員にある役職を命じたり、新しい勤務地や昇給や減給など人事に関するものを文書で正式に伝えることを言います。内示と異なり、社内全体に周知させる目的もあります。

辞令を断れるか

辞令は会社からの命令文書になるので断ることはできません。

断った場合どうなるか

内示や辞令を断った場合は会社からの命令に背いたとして、退職勧告になる場合があります。日本の会社の多くは終身雇用なので、簡単に従業員を退職させることができません。その分、会社の人事権が強く人事異動は断ることが原則出来なくなっています。

懲戒解雇になる場合も!?

就業規則に、「転勤や異動を命ずる場合がある」と記載があり、労働者が雇用契約書で同意していた場合は、懲戒解雇になる場合もあります。懲戒解雇は、労働者に対する処分としては極めて重いので、実際に起こる可能性は低いですが、その可能性があることを知っておきましょう。

人事異動を拒否できる3つの理由

①入社時の雇用契約書と異なる

入社時の雇用契約書にはない条件で人事異動が命じられた場合は、拒否することができます。例えば、勤務地限定という条件で入社したにもかかわらず、該当外へ勤務地異動の命令を受けたなどは拒否することができます。

②やむを得ない事情がある

例えば、親の介護をできる人が他にいないため、勤務地を異動できないなどはある程度配慮される場合があります。しかし、雇用契約書で同意している場合、拒否できない場合もありますので、上司に相談してみましょう。

③会社側の権利乱用

会社の人事権が強いことを利用して、従業員の人格権否定の為の報復人事などは拒否できる場合があります。しかし、裏付けの証拠などがない場合は拒否することができないので、現実的に立証するのが難しいです。

人事異動を理由に退職する

人事異動拒否し退職する

思わぬ人事異動で、納得できない場合、退職し新しい会社に転職することも選択の1つです。退職はもちろんリスクはありますが、転職の方がキャリアアップできるのであれば、転職も考えましょう。

辞令交付後すぐに退職

辞令交付後すぐに退職はできません。就業規則として退職する1ヶ月前までに申し出ることと決まっている場合は、その規則に従いましょう。民法上では、労働者は退職意思を申し入れてから2週間後に退職できると定められていますが、会社とのトラブルを避けたい場合は就業規則に従ったほうがいいです。

「当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。」(民法627条引用)

まとめ

人事異動を命じられてすぐに退職を決意することはあまりおすすめできません。異動してみたら、「新しい環境が楽しい」、「キャリアアップできた」ということもあります。もし、転職できたとしても、転職先でも異動があるかもしれません。考える時間をしっかりと持ち、決断しましょう。

同サイト内に退職のリスクと転勤のメリットについてまとめた記事がありますので
是非こちらも読んでみてください。

退職理由が転勤は有り?決め手は転勤のメリットと退職リスク

https://taisyokuagent.com/articles/140

内示で転勤を命じられたが、正直今の環境で働きたい。そんなことを考えている人もいるのではないでしょうか。転勤と退職について良く知った上で、キャリア選択をしましょう。この記事では、キャリア選択で知っておきたい転勤のメリットと退職のリスクを紹介しますので是非読んでみてください。

ご覧いただきありがとうございました。

この記事のライター

関連するキーワード


退職

関連する投稿


ボーナス前に退職意思を伝えると減額?満額もらうポイント!

ボーナス前に退職意思を伝えると減額?満額もらうポイント!

会社を辞めることが決まった時に、退職するタイミングとしてボーナスが支給されてからと考える人は少なくないでしょう。しかし、ボーナスを支給されてすぐに退職するのは気がひけるし、ボーナス日前に退職意思を伝えて減額されてしまうのも困りますよね。この記事では、ボーナスのルールについて詳しく説明します。


トラック運転手をやめたい!オススメの転職先と退職理由

トラック運転手をやめたい!オススメの転職先と退職理由

インターネットショッピングが当たり前になった現在で、トラック運送業は景気が良いと思われてしまいがちです。しかし、景気は変わらず良くならないまま、仕事量だけが増え深刻な人員不足に悩まされています。 今回は、トラック運転手の実情やおすすめの転職先などについて詳しくご紹介します。トラック運転手を辞めたいと考えている方はぜひ参考にしてください。


退職したら後悔するかも?転職先で活躍するための4つのこと!

退職したら後悔するかも?転職先で活躍するための4つのこと!

退職しようかどうか迷っている時に、多くの人が悩んでいることの一つとして、退職した後に後悔してしまうかもしれない…ということがあるのではないでしょうか?この記事では、後悔してしまった場合には出戻りすることができるのか、後悔しないためにできることを紹介します。


教員を退職するか迷う…スムーズに退職する方法?転職できる?

教員を退職するか迷う…スムーズに退職する方法?転職できる?

教員と一口で言っても様々です。全ての教科を自分で教えなければならない「小学校」、自分で免許を持っている科目だけを教えて部活の顧問をする「中学校」、さらに中学校の仕事内容にプラスして進路指導をする「高校」。それぞれに大変な仕事がありますね。 今回は、教員の仕事をスムーズに退職するための方法についてご紹介します。教員を退職しようか悩んでいる方は参考にしてください。


警察官を退職したい…強い引き止めからスムーズに退職する方法

警察官を退職したい…強い引き止めからスムーズに退職する方法

警察官の仕事は、街の治安や安全を守ることですね。そのような警察官に憧れて、警察学校を卒業し晴れて警察官になった方も多いことでしょう。しかし実際は、ブラック企業並かそれ以上と言われているほど過酷な労働環境です。 この記事では、警察官を退職したいと考えてしまう理由や、退職するか否かを躊躇してしまう理由を考察していきます。警察官の退職体験もご紹介しますので参考にしてくださいね。


最新の投稿


嫌いな同期がいたって問題ナシ!?大切なのは付き合い方!

嫌いな同期がいたって問題ナシ!?大切なのは付き合い方!

嫌いな同期がいても気にする必要はありません。会社には様々な性格の人が入社してくるため、そもそも全員と仲良くするのは難しいことです。大切なのは、その同期に対して自分がどのように付き合っていくかです。こちらの記事では様々な対処法を紹介します。


職場で喧嘩しない方が良い理由は?喧嘩が起きたときの対処法!

職場で喧嘩しない方が良い理由は?喧嘩が起きたときの対処法!

職場では様々な人が働いていると思います。色々な人がいれば、人間関係のトラブルや業務上の対立が起きてしまうことはあるでしょう。しかし、職場で喧嘩をしてしまうことには多くのデメリットがあります。この記事では、職場で喧嘩が起きてしまった時の対処法について紹介していきます。


社会人はペットを飼えるのか?飼う前に必ず考えておくべきこと

社会人はペットを飼えるのか?飼う前に必ず考えておくべきこと

社会人がペットを飼うには、費用や家の立地、自分の時間等様々なことを考慮に入れなければならず、苦労することも多いです。従って、ペットを飼うにはそれなりの覚悟を持って決断するべきです。自分に本当にその覚悟があるのか、一度立ち止まってよく考えてみましょう。


裁量権の逸脱とは?濫用とはどう違う?裁量権についての解説!

裁量権の逸脱とは?濫用とはどう違う?裁量権についての解説!

裁量権の逸脱や濫用ってよく聞くけど、実際それがなんなのかを知らない人は多いと思います。また、自分の裁量権は大きい方が果たして良いのでしょうか。この記事ではそんな、知ってそうで知らないことが多い「裁量権」について解説しているのでぜひ読んでいってくださいね。


ビジネスマナーってなに!?絶対押さえておくべきポイント!

ビジネスマナーってなに!?絶対押さえておくべきポイント!

ビジネスマナーは社会人にとっての最低限身につけなければいけないことです。学生時代のように、自由な服装をして自由な言動をする事はできません。それでは責任のある一人の社会人として、会社の顔として正しく振る舞うにはどうしたらよいのでしょうか。